都市再生特別地区に関する事例調査と実態評価

  • 研究要旨

都市再生特別地区制度は2002年に創設された都市計画制度です。都市再生緊急整備地域のうち、特に高度な利用が求められる地区が指定されます。地区内では現行の容積率、高さ規制等が大幅に緩和され、大規模な開発が可能になります。開発事業者から提案される計画も指定の対象となるため、事業者は指定に有利に働く「公共貢献」を計画に盛り込みます。例えば防災、文化、交通といった都市の課題解決や魅力向上に寄与する項目です。
こういった公共貢献の評価方法はまちまちで、緩和される容積率のボリュームも事業によって様々です。約20年の間に蓄積されてきた事例をもとに、都市再生特別地区の運用がどうであったのか、今後改善する余地はあるのか検討しています。

  • キーワード

公共貢献
容積率
都市再生緊急整備地区